最近、国務院弁公室は「漢方医薬健康サービス発展企画（2015-2020年）」（以下「企画」と略称。）を発表し、2020年までに、漢方医薬健康サービス体制を基本的に確立すると提案した。

「企画」では、漢方医薬（民族医薬を含む。）は健康状況を全体的に把握し、個体を重視し、未病から治すことに重点を置き、臨床治療効果を確実に上げ、養生保健作用を顕著に果たし、我国の特色を持つ健康サービス資源であると指摘されている。漢方医薬の特色と長所を十分に生かし、漢方医薬健康サービスの発展を速めるのは、漢方医薬事業の全面的な発展に必要で、健康サービス業の発展を促進するための重要任務であり、医薬衛生体制改革の深化、国民全体健康水準の向上、経済発展様式の転換に重要な意味を持つという。

「企画」では、国民の基本的な医療衛生サービスへのニーズに確実に応えたうえ、改革を全面的に深化し、新しいサービスモデルを創出し、多元的な投資を奨励し、市場の育成を速め、漢方医薬健康サービスの潜在力と活力を十分に生かし、国民の多層的で多様化する漢方医薬健康サービスへのニーズを十分に煽動し、満たし、中国的特色のある健康サービス体制の確立を促進し、漢方医薬の国民経済と社会発展への貢献度を高めると提案されている。「人を基本とし、国民にサービスし、政府による指導を行い、市場を動かし、漢方医薬を根本とし、その特色を生かし、改革を深化し、革新で発展する」という基本原則を堅持し、2020年までに、漢方医薬健康サービス体制を基本的に確立し、漢方医薬健康サービスの発展を速め、漢方医薬健康サービスが我国健康サービス業の重要な力と国際競争力の重要な印になり、経済と社会の発展におけるモデルチェンジの重要な原動力になるよう努めるという。

「企画」では、七つの重点任務が明確にされている。一つ目は漢方医薬養生保健サービスの発展に力を入れること。漢方医薬養生保健機構の発展をサポートし、漢方医薬養生保健サービスを規範化させ、漢方医薬の特色を持つ健康管理を行う。二つ目は漢方医療サービスの発展を速めること。社会の力を借りて漢方医療サービスを提供することを励まし、漢方医療機構のサービスモデルを革新する。三つ目は漢方医薬を持つリハビリサービスの発展をサポートすること。漢方医薬の特色を持つリハビリサービス機構の発展を促進し、漢方医薬の特色を持つリハビリサービス能力を高める。四つ目は漢方医薬健康養老サービスを積極的に発展させること。漢方医薬の特色を持つ養老機構を発展させ、漢方医薬と養老サービスの結びつきを促進する。五つ目は漢方医薬文化と健康ツーリズムの育成に力を入れること。六つ目は漢方医薬健康サービス関係産業の発展をサポートすること。関係健康製品の研究開発、製造と応用をサポートし、漢方薬資源の持続可能な発展を促進し、第三者によるサービスの発展に力を入れる。七つ目は漢方医薬サービス貿易の促進に力を入れ、外国人が中国での消費するよう誘致し、漢方医薬健康サービスの海外進出を推し進めることである。

（出所：中国医薬報2015-05-11）