2013年、我国の医薬対外貿易は拡大の速度が引き続き遅くなり、前年同期比の成長率が10.27％だった。国際市場における競争が激しくなる背景のもとで、我国の医薬対外貿易で重要な地位を占める西洋薬類商品の輸出入総額は511億6400万ドルで、医薬対外貿易総額に占める割合は2010年の63%から57%に減少した。そのうち、西洋薬類商品の輸出額は前年同期比3.21%増の287億700万ドルで、西洋薬類商品の輸入額は前年同期比11.76％増の224億5800万ドルだった。輸入と輸出の増加幅はいずれもここ4年間の最低記録となり、医薬品全体の輸入と輸出の前年同期比での増加率より3.5ポイント減少した。西洋薬類商品の貿易黒字は19.05%減少し、62億4800万ドルだった。

2013年、我国の西洋薬類商品の輸出量は前年同期比7.12％増の724.5万トンに達し、近年続いてきた輸出量増加傾向を継続させた。輸出平均価格は前年同期比で3.65％下がり、2010年以降初めての低下になった。これは国際市場での競争がいかに激しいものかを充分にあらわしている。2013年、我国の西洋薬類商品の輸出では、伝統的マーケット向けの輸出が依然として重要な位置を占めていた。

2013年度西洋薬輸出の構造に大きな変化はなかった。原薬輸出は依然として大きい割合を占め、235億9800万ドルに達し、西洋薬輸出総額の82.2%を占めたものの、占める割合がやや下がった。西洋薬製剤とバイオ医薬品の輸出額はそれぞれ27億1100万ドルと23億9700万ドルに達し、占める割合は1.1%しか違わない。

ヨーロッパから輸入した西洋薬類商品は依然として我国の輸入西洋薬類商品のメインで、14.16%という前年同期比での増加幅と64.48％という割合で我国西洋薬の輸入で揺るぎない地位を占めた。アジアと北アメリカはヨーロッパに次ぐ輸入先で、我国がこの2地域から輸入した西洋薬類商品の金額は前年同期比成長率がそれぞれ3.88%と7.45%だった。

図1：2009年‐2013年我国医薬対外貿易の拡大状況

図2：2013年度我国西洋薬輸出の構造に関する統計

（出所：中国医薬報2014-02-26，02-19）