ある意味では、我国漢方製剤の輸出状況は漢方薬国際化プロセスのバロメーターである。漢方製剤の輸出は2012年の大幅拡大を経て、2013年の輸出額が2億6700万ドルに達し、2012年とほぼ同様で、前年同期比で0.84%しか増加しなかった。伝統品目の輸出は引き続き拡大していた。

去年、我国の漢方製剤輸出は欧米市場で抑制された。アメリカ向け漢方製剤輸出の総額は前年同期比4.92%減の1550億4200万ドルで、我国漢方製剤輸出の5.81%を占めた。

欧州連合（EU）が2004年に「伝統薬草使用医薬品に関するガイドライン」（以下「ガイドライン」と略称する。）を発表したことから直接に影響を受け、2012年度我国のEU向け漢方製剤輸出額はわずか1034万ドルで、前年同期比で22%も減少し、ここ5年間の最低記録になった。去年、我国からEUの15加盟国への漢方製剤輸出額は703.43万ドル達し、前年同期比で9.15%増加し、我国漢方製剤輸出総額の2.64%を占めた。

図：2000年‐2013年我国漢方製剤輸出態勢図

（出所：中国医薬報2014-03-12）