近年、中日医薬貿易は急速に発展し、その輸出入額は2001年の14億5800万ドルから2013年の71億8300万ドルに増加し、5倍近く増加し、年間平均増加率は13%に達した。日本はすでに我国の第三医薬貿易パートナーになった。

中日医薬産業に関する交流は長い歴史を持ち、漢方薬の分野から化学製薬、医療機器分野に拡大した。今年1-9月、中日医薬貿易額は56億4400万ドルに達し、前年同期比で7.23%増加した。中日医薬貿易は緩やかな成長が実現でき、以下の五大特徴を呈した。

一つ目は我国の日本を相手とする医薬品輸出と輸入が同じペースで増加したことである。

日本は長年、我国医薬商品輸出先リストの上位3位を揺るぎなく占めてきた。今年1-9月、我国が日本に輸出した医薬商品の総額は前年同期比12.16%増の29億5000万ドルに達し、その増加幅はアメリカ、ドイツ、韓国、イギリスなど我国医薬商品主要輸出先より明らかに大きかった。

我国が日本から輸入する医薬商品の総額も長年のプラス成長状態を保ち、近年は輸入の増加幅が輸出の増加幅より大きいことがしばしばあった。これにより、我国対日本の医薬商品貿易の黒字は徐々に縮小し、2013年は最近10年来の初赤字になった。今年1-3四半期、我国が日本から輸入する医薬商品の総額は26億9400万ドルに達し、前年同期比で2.31%増加し、日本は我国医薬商品輸入先リスト上位3位入りを果たした。

二つ目は日本が我国の原薬と医療機器類商品への旺盛な需要を持っていることである。

今年1-9月、我国が日本に輸出した原薬の総額は12億2600万ドルに達し、前年同期比で17.81%増加し、我国が日本に輸出する医薬商品の総額よりも増加幅が5.6ポイント高く、品質も価格も向上するという良好な状況が現れた。輸出量は26.66万トンで、前年同期比で4．02%増加した。輸出平均価格も前年同期比で13．26%上昇したた。それと同時に、原薬は我国が日本に輸出した医薬商品の総額で4割を占め、一挙手一投足が 全体に影響を及ぼすほどの重要な地位にあった。クエン酸、ビタミン、アミノ酸などは我国が日本に輸出する主要原薬製品である。ペプトン誘導体、酵素類などのバイオ薬品の日本への輸出量も比較的に大きかった。

三つ目は日本製西洋薬製剤と医療機器類商品が我国で受け入れられたことである。

今年1-9月、我国が日本から輸入した西洋薬製剤類商品の総額は4億7500万ドルに達し、前年同期比で31．7%増加し、我国が日本からやや多く輸入した医薬商品で大きな割合を占める品目の一つになった。また、我国は6億4000万ドルの日本製原薬を輸入し、そのうちのメチオニンは国内で最も人気だった。

我国が日本から輸入した最大金額の商品は医療機器類商品で、今年1-9月の輸入額は14億2700万ドルに達し、輸入総額の半分以上までをも占めた。光射線放射器、X射線断層検査器、顕微鏡など病院診療用設備は我国が日本から輸入する医薬商品で最も大きな割合を占め、44%と高水準に到達した。その輸入額は11億7600万ドルで、前年同期比で4．47%増加した。日本製人工関節、内視鏡などのハイエンド製品も我国で売れ行きがよかった。

四つ目は中日漢方薬貿易が急速に成長したことである。

長年、日本は我国漢方薬輸出の最大市場であり、輸出増加幅は基本的に10%以上を保ってきた。去年は日本の順位がやや落ちたが、依然として第二位という高い順位を占めた。今年1-9月、我国が日本に輸出した漢方薬類商品の総額は3億9300万ドルに達し、前年同期比で22．55%増加した。それと同時に、我国が日本に輸入した漢方薬類商品の総額は5917万ドルで、前年同期比で77.23%増加した。日本で代替品を見つけにくい漢方薬（例えば人参、はんげ、甘草などおよびそのエキス）は、日本が我国から輸入する漢方薬類商品のうちで最大金額のものだった。日本製漢方薬、レシチンなど漢方製剤と健康食品の我国への輸出も安定成長になっている。

五つ目は「三資」企業が対日医薬貿易で主導的な地位を占めていることである。

今年1-3四半期、我国では、合計4360社の企業が日本に医薬商品を輸出する業務を実施した。そのうち、1302社の「三資」企業による輸出額は前年同期比9.87%増の17億1100万ドルで、我国対日本医薬輸出総額の58%を占めた。外国独資企業が占める割合は特に大きく、4割までになった。我国対日輸出医薬企業リストのトップ10のうち、6社は日系独資または合資企業だった。国有企業と民間経営企業の対日輸出はいずれも盛んで、前年同期比で増加幅はそれぞれ18.31%と14.75%だった。

輸入面ではでは、今年1-3四半期、日本から医薬商品を輸入する業務を行う企業は合計4237社だった。2251社の「三資」企業は14億5500万ドルの輸入額によって我国が日本から輸入した医薬商品の総額の54%を占めた。また、外国独資企業だけで、占めた割合は45%にもなった。我国の日本から医薬商品を輸入する企業のリスクで上位10位を占めた企業のうち、7社は「三資」企業で、そのうち6社は日系独資または合資企業だった。

図の１：2001-2013年中日医薬貿易情況

図の２：中日医薬貿易企業の類型

図の3：1999-2013年日本のジェネリックが処方箋における使用情況

（出所：中国医薬報2014-12-11）