中国生物技術発展センターの馬宏建副主任は4月8日から10日までの間に開催された第三回中国国際新薬開発コア技術シンポジウムで、「第十一期五ヵ年計画」期間中に「重要な新薬創薬」の科学技術重大特定プロジェクト計99項目のコア技術類の課題を支援し、確定して、いずれも大きなな進展を遂げたと述べた。

　CADで薬物を設計、研究分野において、中国は独自の特徴を具えた新技術と新方法を発展させ、薬物設計の正確性と実用性を高めている。これによって開発された新薬、例えばCantideなどはすでに臨床研究の段階に入っている。

　薬物の新たなターゲット、新たなメカニズムに対する研究の分野において、一部の薬物ターゲットの特徴を持つ機能タンパクを発見したことにより、一部の生物の大分子を薬物ターゲットとすることの可能性を証明した。

　薬物製剤技術に対する研究はその進展が著しい。経口の溶けにくい薬物製剤の吸収促進担体に対する研究においてある程度の進展を遂げ、徐放技術と材料及び薬物送達システムに対する研究において著しい進展を遂げ、経皮吸収促進技術、ミクロスフェア技術、ナノ技術、浸透圧ポンプ技術などにおいて著しい成果を収めた。

　現代漢方薬研究は生命科学技術の力を借りて喜ばしい突破を手にした。中国は世界で初めての薬用植物遺伝子組枠組図である「丹参遺伝子組枠組図」を発布して、漢方薬に対する研究も遺伝子組学の時代に入ったことを意味する。

　ワクチン開発の面において、中国も国際規範にあった技術と監督管理のシステムを一応形成した。例えば、国際で初めて開発に成功したHPワクチンは、新型ワクチン分子の構築パターン、長期安定動物のHP感染パターンの構築、低PH値及びトリプシン環境ワクチンの安定性などの前臨床コア技術において重大な突破を遂げた。
　
　そのほか、中国はポリペプチド類薬物の構造設計、大量合成及び投与技術において著しい進展を遂げた。定量的構造活性相関（キューサー）研究及び修飾を通じて、生物活性を保つ前提に、ペプチド類分子の安定性が低いなどの欠陥を改善して、ペプチド類分子構造の多様性を増やした。

　馬宏建氏は、「第十二期五ヵ年計画」期間中に、「重要な新薬創薬」特定プロジェクトの中にある「新薬研究開発コア技術研究」は、十分に生命科学とハイテク技術研究分野で収めた最新成果をいかして集成し、新薬の研究開発と産業化を制約する技術的ボトルネックに焦点をあわせて、20～30項目の重大な突破をはかることで、中国の新薬の研究開発と産業化レベルの向上と産業の持続的な発展にサポートすることにすると述べた。

（出所：中国医薬報　2011年04月20日）