先日に公布された「第十二期五ヵ年計画国家戦略性新興産業発展計画」では、2015年になると、30以上のバイオ医薬品の新しい品目が市場に出回り、遺伝子工学医薬品とワクチンの革新能力が大幅に向上させ、中国の重大な疾病と伝染病に対する防止制御能力が著しく向上させるという目標を実現すべきだと示している。

　　中投顧問が発布した「2011～2015年中国バイオ製薬業界への投資分析及び予測報告書」によると、現在、中国はすでに比較的に高いワクチンの生産能力を持っており、また市場の規模も比較的に大きいであることを明らかにした。現在、中国にはワクチンの製造企業が36社あり、27種類の疾病を予防するワクチンを製造でき、年間の生産高が10億剤に達する。現段階には中国のワクチン市場の規模はおよそ50億元で、また2011～2015年の間に20％を上回る複合年間成長率を保つものの、2012年になると中国ワクチン市場の規模は120億元に達するだろうと見込まれている。

　　治療の分野から見ると、現在、研究中のワクチンは主に伝染病系の医薬品、自身免疫性疾病系の医薬品及び血液システム疾病系の医薬品などを含む。これらのワクチンプロジェクトの多数は臨床試験段階又は技術審査評価段階に当たっており、少数は生産現場を建設しているという。

　　業界関係者は、中国ワクチン産業の将来は自主イノベーションを立脚点にし、進んだ肝心な技術をマスターすべきである。政府の「タンパク系バイオ医薬品とワクチン発展の特定プロジェクト」に対する支援に当たっては、研究開発の能力と優位性のある実力を持った企業をキャリアーにして、研究開発のプラットフォーム構築及び肝心な技術に対する研究開発に重点を置くことは、言うまでもなく新製品、新技術に対する研究と突破を有効に推進することができ、産業化の発展を促進することにつながると指摘している。

（出所：医薬経済報　2012年09月17日）