中国薬学会及び江蘇省人民政府が主催した2012年中国薬学シンポジウム及び第12回中国薬剤師週間は11月19日から21日まで南京で開催された。シンポジウムのテーマは「イノベーション型バイオ医薬品産業の発展と臨床における医薬品の合理的使用」である。全国人民代表大会常務委員会副委員長・中国薬学会理事長桑国衛氏、衛生部長・中国科学院院士陳竺氏、衛生部副部長・国家中医薬管理局長王国強氏、衛生部副部長・国家食品医薬品監督管理局長尹力氏、及び国家食品医薬品監督管理局、中国共産党江蘇省委員会、江蘇省人民政府、中国科学技術協会、解放軍後勤部衛生部、国家発展と改革委員会、科学技術部、工業と情報化部などの関係部門の指導者は会議に出席した。

　 桑国衛氏はシンポジウム冒頭の挨拶では、閉幕したばかりの中国共産党第十八回全国代表大会は、自主的な創造・革新能力の向上及びイノベーション型国家の構築を将来に向けた重大な戦略的選択とする戦略を打ち出した。広範なる医薬衛生の従業者は科学的な発展に奉仕することを主として、新しい科学技術革命の戦略的チャンスをつかみ、絶えぬ医薬品におけるイノベーション能力を強め、薬学科学技術の高地を占め、医薬品産業における成長ホットスポットを育てることに力を入れ、科学技術成果が現実的な生産力へての転換を全面的に促進し、全面的かつ積極的に「重大新薬創製」という国の重大科学技術特定プログラムに協力・参与することを重要な任務として取り上げ、特定プログラムの順調な実施を通じて、医薬品分野においての産学官研間の提携と連盟を力強く推進し、民族医薬品産業を真に中国の戦略的新興産業になるように建設すべきであると指摘した。

　 陳竺氏は、医療改革において薬剤師チームづくりを重要視し、薬剤師チームの発展計画を実施し、農村末端の薬学従業員の専門技術サービス能力を強化させることに重点を置き、薬剤師チームの全体的な素養を向上させ、末端を強化し、メカニズムを構築し、医薬品の合理的使用を促進し、国民の健康を守ることにおける新しい新鋭力の重要な役割を十分に果たさせるべきであると述べた。

　 尹力氏は、我国が「小康社会（ややゆとりのある社会）」の実現に全力を尽くす重要な時期に、医薬産業の健全なる発展を促進するためには、独創性とそれを堅持し続けねばならない。様々な新型バイオ医薬品と製薬設備の開発を促進することによって、バイオ医薬という最も独創的な分野で世界最高レベルに追いつき、我国の医薬産業のモデル・チェンジと更なるレベルアップの実現に努め、国民の健康維持に関するニーズに応えていくべきである。食品医薬品監督管理部門は医薬品のイノベーションを奨励・支持し、勤務能率を高め、革新薬に対する審査批准業務をよく行ない、新しく上場した医薬品の安全性と有効性を確保すると強調した。

　 シンポジウムでは、2012年中国薬学会科学技術賞（20項）、2012年中国薬学会優秀薬剤師賞（72名）、2012年中国薬学会―サノフィ・アベンティス青年バイオ医薬品賞（8名）、2012年中国薬学会―石薬グループ青年薬剤学賞（6名）を授与した。

（出所：中国医薬報　2012年11月22日）