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2014年における我国医薬品関係申請受理状況の分析
时间: 2015-01-28 |クリック回数:

『中国医薬報』A06版が2015年1月6日に「データから見る2014年我国医薬品関係申請の受理審査批准」という文章を掲載したことに続き、1月20日に「2014年における我国医薬品関係申請受理状況の分析」という文章が掲載され、医薬品関係申請の受理状況について分析が行われた。以下のとおりに、全文を転載する。

2014年における化学医薬品関係申請の受理件数はかなり多く、史上最高記録の7751件(受理番号で計算。照合審査、届出がないものを含まない。以下同様。)に達し、その主な原因は新薬の激増だった。補充申請と照合審査を除くと、受理件数が最も多いのは神経系関係医薬品の申請で、全体の15.9%を占めた(686件/5282件)。その次は消化器および代謝関係医薬品の申請で、全体の15.2%を占めた(805件/5282件)。第3位は心血管系関係医薬品で、全体の13.0%を占めた(686件/5282件)。第4位は器官系用抗感染薬で、全体の12.6%を占めた(663件/5282件)。抗癌薬と免疫機能調整薬は第5位で、全体の12.5%を占めた(660件/5282件)。


1.1類について

2014年における1.1類化学医薬品関係申請は155件だった。そのうち、臨床申請は149件、市販申請は6件だった。申請件数が最も多かったのは抗癌薬、免疫機能調整薬および器官系用抗感染薬だった。

149件の化学医薬品関係臨床申請のうち、2件(受理番号は合計6つ。)は進捗状況が最も速く(2014年第1四半期に申請し、2014年第4四半期に臨床許可との結論があった。)、それぞれ広東東陽光薬業有限公司のリン酸オセルタミビルエメチン原薬およびカプセル、杭州華東医薬集団新薬研究院有限公司のマイカティニ原薬および錠剤に関するものだった。当該品目はいずれも「重大新薬開発プロジェクト」に選ばれた品目であるため、特別な審査手順をとった。マイカティニは上皮成長因子受容体(EGFR)抑制剤で、T790M型耐薬異変を克服し、多型の癌の治療に使用される。リン酸オセルタミビルエメチンはインフルエンザウィルスのノイラミニダーゼ(NA)に関する抑制剤で、インフルエンザの治療に使用される。

残りの143件の化学医薬品関係臨床申請は59品目にかかわり、そのうちの2品目は広東東陽光薬業有限公司が開発した医薬品であるメタンスルホン酸レロティ二原薬およびカプセルと塩酸ブシティ二原薬およびカプセルで、前者は抗癌薬で、後者は今のところ情報がない。また、江蘇恒瑞医薬股フェン有限公司による申請の件数は13件で、4品目にかかわり、SHR7390、SHR6390、SHR4640とSHR3680の原薬と錠剤だった。そのうち、SHR6390はCDK4/6抑制剤の一種で、炎症と細胞増殖による疾病の治療に使われる。SHR4640は痛風の治療に使用され、その具体的なメカニズムが不明だった。SHR3680はアンドロゲン受容体抑制剤で、前立腺がんの治療に使用される。申請件数が比較的に多かったもう一つの企業は兆科薬業(合肥)有限公司で、受理番号を7つも持ち、その申請が3品目にかかわる。当該3品目は胸腺ペプチドβ4原薬および点眼薬、シラプファペプチド原薬とゲルと生体ペプチド原薬、スプレーおよび点眼液だった。胸腺ペプチドβ4はβ胸腺ペプチド族のひとつで、幾多の生物学的機能を持ち、再生、改造、傷の癒着、アクチンのバランスの維持、癌の発病と移転、細胞のアポトーシス、炎症、血管の生成、毛嚢の発育など生理学、病理学的プロセスで重要な役割をはたし、現在はその点眼薬の適応症が不明である。シラプファペプチドは外陰部カンジダ症の治療に使用され、外陰部の局部で投薬される。生体ペプチドは点眼液とスプレーという2つの剤形があり、そのうちのスプレーは各種原因による抜け毛の予防と治療に使用される可能性がある。

6件の市販申請は、3品目にかかわった。この3品目は江蘇恩華賽徳薬業有限責任公司の塩酸エタカリン原薬および錠剤、天津紅日薬業股フェン有限公司のトルエンスルホンアミド原薬および注射液、固安世橋製薬有限公司のベンシクロキジウムブロミド原薬と銀谷製薬有限責任公司のベンシクロキジウムブロミド鼻スプレーだった。塩酸エタカリン  は国内で行われた臨床試験の適応症が肺動脈性肺高血圧症である。国内で行われた臨床試験におけるベンシクロキジウムブロミドの適応症例は、晩期悪性表在性実体腫瘍、晩期肺癌および中央型非小細胞肺癌をそれに伴う気道閉塞である。 鼻スプレーは風邪による鼻炎と持続的アレルギー性鼻炎である。


3.1類について

2014年における3.1類新薬関係臨床と生産申請の件数は1619件で、去年より600件増加し、その要因はプロックーの特許が期限切れになり、又は期限に近づくため、国内の医薬品メーカーが争ってそのジェネリック医薬品を生産することにある。

申請件数が上位3位に入った3.1類薬物およびそのメーカーの状況は以下のとおりである。

アジルサルタン錠は2014年における新規申請件数の最も多かった3.1類薬物で、41の受理番号を持ち、25社の医薬品メーカーにかかわる。当該医薬品はAT1亜型血管緊張素Ⅱ受容体拮抗剤(ARBs)類抗高圧薬。アジルサルタンは日本武田製薬が開発した意薬品だった。2011年2月、アジルサルタン・オルメサルタンメドキソミル(アジルサルタンの前身)はアメリカ食品医薬品局(FDA)の許可を取得して市販された。2012年、アジルサルタン錠は日本で市販された。現在、武田製薬は我国でアジルサルタン・オルメサルタンメドキソミルの臨床使用許可を取得した。しかし、アジルサルタンの市販申請を行う国内企業はまだおらず、申請審査許可の進捗が速いのは江蘇恒瑞医薬股フェン有限公司と南京華威医薬科技開発有限公司で、いずれも2012年8月に臨床申請を行い、2014年年末に臨床批准証書を取得した。

トファシチ二ブ錠はJanus関連ホルモン(JAK)抑制剤で、ファイザー社が開発したものだった。2012年11月にFDAの市販許可を取得し、成人患者のアメソプテリン反応による中度から重度までのリウマチ性関節炎治療に使用される。ファイザー社は2012年に我国で当該医薬品の輸入申請を行い、2013年に臨床許可を取得した。関係申請の審査許可進捗が最も速い国内企業は正大天晴薬業集団有限公司で、2014年1月に臨床申請を行い、現在は3.1類の順番待ちの最上位に近づいている。また、江蘇先声薬業有限公司も4類酸エステル無しという形で臨床申請を行い、2013年10月に申し込み、現在の全体順位も最上位に近づいている。

アバナフィル錠はホスホジエステラーゼ-5抑制剤で、VIVUS社が開発したものだった。2012年4月にFDAの市販許可を取得し、勃起障害の治療に使用される。当該医薬品の輸入申請を行う企業はおらず、申請の審査許可の進捗状況が最も速い企業は天津市漢康医薬生物技術有限公司、2013年11月に臨床申請を行った。その次は泰州錦鴻医薬有限科技有限公司で、2014年2月に臨床申請を行った。


輸入について

  2014年における化学医薬品関係輸入申請の件数(届出でない)は計577件で、そのうちの生産申請は133件だった。この133件の申請のうち、関係品目が国内で市販されていないものは30件(医薬品名と剤形を含む。)で、輸入申請にかかわる品目はホスファイトマイシン・過酸化ベンゾイルゲル、ジノプロストン原薬、フルチカゾンプロピオン吸入型溶液、乾燥リン酸アルミニウム原薬を含む4品目しかなかったとのことだった。

  133件の生産申請を除くと、残りの444件の化学医薬品関係申請はいずれも臨床申請だった。申請後1年以内に臨床許可を取得し、特筆すべき治療効果の良い医薬品は北京ノバルティス製薬有限公司が開発した心臓衰弱の治療に使われる新薬、LCZ696錠である。当該医薬品はバルサルタンとエンケファリナーゼの抑制剤を融合した複方製剤である。非常に期待のある研究で、死亡率の低減に顕著な効果を持つと証明された。その使用によって、心血管系疾病による死亡と入院の率が20%下がり、過去1/4世紀以来ずっと使用されてきた心臓衰弱治療薬の代わりになる可能性があるという。

  もう一つはアストラゼネカ社の卵巣癌拮抗薬、Olaparibだった。当該医薬品は新開発のリボースポリメラーゼ(PARP)経口抑制剤で、DNA修復ルートの欠陥を利用し、癌細胞を殺す。許可取得のプロセスでも逆転があったと言える。FDAの専門家委員に申請を却下されたあと、FDAは迷わずにその市販申請を許可した。それと同時に、欧州医薬品庁(EMA)もその市販申請を許可した。

  また、肺高血圧治療薬で、愛可泰隆製薬のマシテンタン も臨床許可を取得した。

このほかにも、経口C型肝炎治療薬で、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社のDaclatasvir、Asunaprevir、BMS-791325およびその複方製剤も臨床申請が行われた。アッヴィ・インク社の同類医薬品のABT-450/ritonavir/ABT-267複方製剤とABT333も臨床申請が行われた。


漢方薬について

  2014年における漢方薬関係申請の受理件数は505件だった。補充申請を除くと、その大部分は新薬関係申請で、計114件だった。そのうち、1類医薬品関係申請は4件で、3品目にかかわる。この3品目は黄芪甲苷ブドウ糖注射液、フラビンと尿酸疏安カプセルだった。黄芪甲苷ブドウ糖注射液関係申請は生産申請で、その用途は冠状動脈性心疾患による安定型疲労性狭心症の治療である。フラビンと尿酸疏安カプセルは申請者が同様で、受理番号も連続しているため、両者は原薬と関連製剤で、癌の治療に使用されると推測する。

  漢方薬新薬関係申請を最も多く行ったのは新彊ウィグル自治区薬物研究所で、その申請にかかわる品目は5品目だった。そのうち、6.1類医薬品は4品目で、一葉インフルエンザ拮抗カプセル、排石首若錠、開通布祖熱粉薬、前立爽粉薬だった。4類医薬品は1品目で、刺山柑菓風湿痛み止めゲルだった。

  2014年における唯一の輸入漢方薬申請は泰宗生物科技股フェン有限公司の虫草芪錠に関するものだった。その用途は肺と肝臓の滋養と血行促進である。


バイオ製品について

  2014年におけるバイオ製品関係申請の受理件数は450件だった。そのうち、治療用関係申請は331件、予防用関係申請は119件だった。


治療用バイオ製品

  2014年における治療用バイオ製品関係申請は計331件で、そのうち1類医薬品関係申請は20件だった。重要な申請は上海恒瑞医薬有限公司のSHR-1314注射液、煙台栄昌生物工程有限公司の組み換えヒトHER2抗体・MMAEカップリング剤(抗体と薬物のカップリング)、交晨生物医薬技術(上海)有限公司の注射用組み換えヒト白细胞介素1受容体拮抗剤、北京東方百泰生物技術有限公司のExendin-4Fc結合型タンパク注射液(長期有効グルカゴンペプチド‐1類似物)および健能隆医薬技術(上海)有限公司の注射用組み換えヒト白細胞改介素22-Fc結合タンパクに関するものだった。

また、輸入関係申請は65件もあり、そのうちの3品目は生産申請も行われた。エタネルセプト注射液、注射用オマリズマブモノクローナル抗体およびCNTO148モノクローナル抗体注射液だった。そのうち、エタネルセプト注射液はファイザー社が開発したもので、現在は国内で市販しているのが注射用粉薬で、ヒト抗体で、リウマチ性関節炎の治療に使用される。注射用オマリズマブモノクローナル抗体は基因泰克公司が開発したもので、2003年にアメリカで発売を開始し、これは一種のIgE抗体拮抗剤で、重度持続型喘息と慢性突発性じんましんの治療に使用される。CNTO148モノクローナル抗体注射液は別名がゴリムマブで、ヒト腫瘍壊死因子(TNF)αモノクローナル抗体で、開発元がジョンソン・エンド・ジョンソン社で、リウマチ性関節炎、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎、潰瘍性大腸炎の治療に使用され、その前も国内で市販申請をおこなったものの、認められなかったため、再度申請した。


予防用バイオ製品

2014年における予防用バイオ製品関係申請の受理件数は計119件だった。そのうち、新薬関係申請は43件、輸入医薬品関係申請は3件だった。

  新薬関係申請のうち、3品目の申請は審査済みとなった。北京天壇バイオ製品股フェン有限公司のH7N9インフルエンザウィルス分解ワクチン(1類製品、不許可)、華蘭バイオワクチン有限公司のH7N9インフルエンザウィルス消滅生ワクチン(1類製品、臨床試験許可)と中国医学科学院医学生物学研究所のⅠ型+Ⅲ型脳性小児マヒ(生ワクチン丸薬(6類製品、臨床試験許可)だった。3件の輸入関係申請は2品目の製品にかかわり、国光生物科技股フェン有限公司のインフルエンザウィルス分解ワクチン(生産申請)とファイザー社の13段肺炎球菌結合型ワクチン(2つの受理番号を持つ。生産と臨床試験を申請。)だった。

(出所:中国医薬報2015-01-20)

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