最近、中国国家食品医薬品監督管理総局は第58号「医薬品副作用情報通報」を発表し、ニューキノロン系医薬品の重篤副作用への注意を呼びかけた。

国内外のモニタリングデータおよび関係文献資料によると、ニューキノロン系医薬品は神経筋伝達を阻害する特性を持ち、重症筋無力症患者の症状をより深刻にさせる可能性があるという。また、周辺神経の病変を引き起こし、その病変によるリスクは投薬後の数日後に迅速に発生し、回復できないおそれがある。個別のニューキノロン系医薬品は糖尿病患者の血糖値制御レベルに影響を与える可能性があり、低血糖になるリスクは品目によって違うが、そのうち、モキシフロキサシンは低血糖状態を引き起こすリスクが最も高いという。

これを受けて、国家食品医薬品監督管理総局は以下のとおりアドバイスする。

１、医療人員は医薬品の添付文書に従い、処方薬であるニューキノロン系医薬品を使用し、その適応症の特徴などをきちんと把握し、その用法と用量、禁忌症、注意事項、副作用、関係薬物相互作用、特殊患者の用薬などの情報を詳しく調べて理解し、合理的に当該医薬品を使用しなければならない。

2、医薬品メーカーは医薬品副作用モニタリングを強化し、ニューキノロン系医薬品の添付文書を速やかに修正し、副作用や注意事項など用薬リスクに関する情報を更新し、有効的な方法で当該医薬品のリスクを医療スタッフと患者に知らせ、合理的な用薬の宣伝に力を入れ、最大限に患者の安全用薬を保障しなければならない。

（出所：CFDAサイト2013-11-21）